ロルフィングと筋膜の科学
専門家の間では、ロルフィングから「筋膜」を連想される方が多くいます。しかし、ロルフィングは「脳機能」を変えていく事に重点を置いています。その介入口が筋膜なのです。
筋膜は、水和プロテオグリカンと不定形基質のコラーゲン繊維やエラスチン繊維により構成されており、全身を「筋外膜・筋周膜・筋内膜」が覆います。筋膜は、構造物を覆い、神経系や内臓を保護し、筋膜ネットワークが筋骨格系要素の保護と潤滑に作用し、金子祝時に力変換の伝達に作用するとともに、感覚神経の役割を強く担っています。
ロルフィングでは、上記で説明した筋膜の、特に神経伝達作用に注目しています。ロルフィングが出来た当初は構造的に筋膜組織を伸張することで、姿勢が変わると考えられてきましたが、近年の研究により、ロルフィングの効果はより脳科学的な事柄が関連していると考えられています。
例えば、足の裏が痛くなる「足底筋膜炎」こちらの「足底筋膜」は、立位での姿勢超背における感覚運動調節に関与することがわかっています(Erdemir&piazza 2004)
つまり筋膜組織が脳での身体の制御に深くかかわっているのです。
近年のロルフィングの姿勢制御に対して、「多くの姿勢の制限は筋膜ネットワーク内の純粋な力学的癒着と制限に起因するのではなく、すべては脳のなかで起こっている」すなわち、ほとんどの制限は感覚運動制御の機能障害が原因である。と考えています。
その仮説をうらづけるのに「全身麻酔中に、多くの患者で筋制制限(凝りや関節運動制限)の顕著な改善を多数観察した」
(Trager et al.1987,Juhan 1998)という報告である。
力学的な組織の不動とみなされたものは、少なくとも一部は神経筋の制御によるものであると考えられている。
ロルフィングがアプローチのターゲットとするのが筋膜です。なぜ筋膜に着目するのか。それは筋膜には多くの感覚センサーが存在するからです。
筋膜に多数存在する感覚センサー(機械受容器)は、運動制御や姿勢保持に必要な求心性情報を脳へと提供し、肢位と動きの“意識下″および“無意識下″の運動覚と位置覚の認識が脳レベルで統合される。(Barker 1974)
そして、筋膜に多く存在する感覚センサー(機械受容器)は圧迫、伸張、圧縮といった機械的変形によって興奮します。
その興奮が脳に伝達され、反射として、機械的変化があった筋膜周辺の筋や筋膜の緊張度が低下します。
つまり筋肉と筋膜が柔らかくなり、関節運動の信号伝達の質が向上し、身体を動かしやすくなります。
ロルフィングでは、筋膜連結に関してそこまで協調していません。筋膜連結説には「Kurt Tittelの筋スリング」「Herman Kabatの固有需要性神経筋促通法」「Leopold Busquetの5つの筋連鎖」「Paul Chauffourのオステオパシーにおけるメカニカルリンク」「Richter-Hebgenの筋連鎖モデル」「Thomas Myersのアナトミートレイン」など様々な概念があります。
ロルフィングでは「筋は単体で動くことはなく、その他の部位と連動して動く」という事を「協調性の質」として診ます。
そしてロルフィングは、「呼吸による筋膜連鎖と協調性」、「歩行による筋膜連鎖と協調性」を脳の動作パターンとして捉えています。
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