BLOG

腰痛にロルフィングがおすすめな理由

2022/01/06
ロゴ

こんにちは

浦和姿勢改善Lab ヨガ&ロルフィングのTatsuです

 

今日は腰痛に対してシェアしていこうかなと思います♪

 

先にこの記事の重点をまとめて押して載せておきます♫

 

今回のまとめ

・病院で椎間板ヘルニアなどの構造的問題で症状が出ていると診断されても筋筋膜の問題で症状が起こっていることも多い

・筋筋膜の硬さは長時間の同一姿勢やオーバーワークによって引き起こされる

・筋筋膜の硬さは不良姿勢を形成する

・筋筋膜の硬さによって形成された不良姿勢は関節や靭帯に対するストレスを増大させる

・筋筋膜の硬さの改善は「押されると痛い部位」に対して持続的な圧刺激を加えることが有効

・筋筋膜の硬さを作っているのは脳からの収縮命令

根本的な姿勢の改善家筋筋膜の硬さの改善とは「脳からの信号命令」の質の改変

・効率的な改善には適切な評価と適切なアプローチが非常に重要

 

 

※筋膜組織の硬さに対しては他のブログで詳細を述べています。

筋膜の粘性や病的クロスブリッジ結合、筋膜リリースについて知りたい方はそちらをご覧ください。

このブログでは、イメージしやすい表現になるようざっくりと「筋膜の硬さ」「筋膜のコンディションの悪さ」と表現しています。

 

 

~腰痛について~

ざっくりと「腰痛」といっても整形外科では様々な分類がされています

 

例えば整形外科診断名でいくと、

腰椎症

腰椎椎間板ヘルニア

変性腰椎症

脊柱管狭窄症

腰椎変性すべり症

腰椎分離症

腰椎分離すべり症

など整形外科疾患として様々な分類がされています。

 

例えば、「脊柱管狭窄症で10分歩くとすぐに歩けなくなるほどの痛みがある方」は構造的な神経圧迫があり、手術でないと改善が難しいケースがあります

 

そういった方は、ロルフィングを受けても改善がなかなか難しいでしょう。

何故ならば問題が「構造性(骨や靭帯の変性)」から来ているからです。

本当に構造生からの問題で症状が出ている場合はロルフィングだろうがカイロプラクティックだろうがオステオパシーだろうが理学療法や鍼やマッサージなどであろうが改善は難しいです。

 

問題に対して適切なアプローチを行うことが治療です。

ロルフィングは治療ではないのですが私は医療従事者としてロルフィングを治療の要素を含めて行なっております。

 

では構造性からくる問題ではない腰痛とは何なのでしょうか。

 

それは筋筋膜の問題で起こっている腰痛です

 

米国腰痛ガイドラインで「腰椎椎間板ヘルニアと診断されている患者の95%は椎間板ヘルニアの圧迫による痛みではなく筋筋膜性の様子である」と言われています

 

つまり椎間板ヘルニアですと、診断を受けた方の5%だけが本当の椎間板ヘルニアであり手術などの必要があるというわけです。

 

それは一体どういったことなのでしょうか。

レントゲンや MRI 上では椎間板が圧迫され、医師から「椎間板ヘルニアでオペが必要」と診断されたにも関わらず徒手療法で良くなる方が多くいらっしゃいます。

 

徒手療法(ロルフィングを含めたマッサージなどの手で行う施術)では骨や椎間板などの構造物の変化を出すのは無理です。

 

靭帯や関節包については可能なのですが骨や椎間板を直接変化させるのは不可能なのです。

 

腰椎椎間板ヘルニアの問題は椎間板が圧迫を受け、椎間板の真ん中にある「髄核」と呼ばれるゲル状の物質が外に飛び出し、神経を直接圧迫することによって痛みが生じます。

 

つまり徒手的なマッサージやロルフィングなどでは改善が不可能なのです。

 

しかし臨床的にはそういった症状が、ロルフィングなどで改善する方が多くいます。

 

そういった方々の問題は、レントゲンやMRI 上では問題があっても実際の根本的な要因は筋筋膜性の問題だったということが言えます。

 

もちろんこの判断には多くの臨床経験や知識が必要なので難しいのですが、動作の質や様々なテストを通して判断が可能です。

 

私も今までにスポーツ現場や整形外科で何万人と患者様を診させていただいておりますが本当の椎間板ヘルニアと判断した患者様はたったの5名だけでした。

 

椎間板ヘルニアと診断を受けたとしても、理学療法の検査で筋筋膜性の腰痛だと判明するケースも非常に非常に多いです。

 

 

上記のことから実際に整形外科で言われた診断で痛みが出ているの"ではない"こともあります。

 

実際に多くの方が抱えている腰痛の診断名としては「筋筋膜性腰痛症」になります。

 

筋筋膜の硬さ機能不全から痛みが生じる病態です。

 

筋筋膜性腰痛を長期で抱えていた場合、不良姿勢が続き、上下椎間関節に負担が生じて、骨が疲労骨折してしまったとのが「腰椎分離すべり症」です

 

長期間の同一姿勢による椎間板の前方が圧迫され椎間板の中心部分にある髄核が後方に飛び出る事により神経を圧迫して痛みが出るものが「腰椎椎間板ヘルニア」です

 

長期間の同一姿勢にのる靭帯-骨へのストレスによって、背骨の変形や椎間板のふくらみ、そして黄色靭帯の肥厚などによって神経の通る脊柱管が圧迫を受けたものが「脊柱管狭窄症」です。

 

~筋筋膜の硬さと姿勢の関係性~

不良姿勢の原因は【筋筋膜の硬さ】です。

 

筋筋膜の硬さが続くと、酸欠状態になりその SOS 状態を脳に知らせようとするのが発痛物質であり、痛みです。

 

日常的に感じる凝りや痛みは私たちの体が構造的に変化してしまうのを回避させようと、「痛み」として自我に訴えてかけてくれているのです。

 

そういった筋肉の硬さが続いて起こった「筋筋膜性腰痛」の「重症度がさらに高くなったもの」が腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離症脊柱管狭窄症などです

 

つまりそれらの整形外科疾患の根本要因として存在するのが「筋筋膜の問題」なのです

 

復習すると、同一姿勢やオーバーワークによって、筋筋膜の硬さが起こります。

筋筋膜の硬さから不良姿勢が起こり、更なる筋筋膜の硬さが生じ、骨格ポジションを長時間同じ状態に保持させてしまいます。

そうなると関節や骨、椎間板や靭帯に対して同じストレスが継続的にかかり続けます。

それに耐えられなくなると骨の変形や靭帯の肥厚、筋膜の線維関節包のカルシウム沈着などという構造的変化がうまれてきてしまうと考えられています。

 

構造的変化はロルフィングやマッサージ、カイロプラクティックなどの技術を使ったとしてもかなり長期の時間が必要になってきてしまいます。

つまり短期間でスパンと治ることはありません。

 

まず、「筋筋膜のコンディションが悪い状態」とはどういった状態を指すかというと、良い姿勢を取ろうとしてもすぐに疲れてしまい悪い姿勢に戻ってしまう状態であり、いわゆる「悪い姿勢の方が楽な状態」は筋筋膜のコンディションが良くありません。

 

悪い姿勢といっても様々なのですが立っている状態で、「必ずあると言っても良い状態」が「骨盤が前にスライドして腰が反った状態」です。

 

足の上にしっかりと骨盤が乗っていない状態とも言えます

 

その状態では必ず腰が反ります

骨盤が前に傾くような「骨盤前傾」といったポジションであろうが、骨盤が後ろに傾くような「骨盤後傾」といったようなポジションであろうか、骨盤が前にシフトすることによって反り腰が必発します

 

反り腰になるとどうなるかと言うと背中が丸くなり頭が前に出て猫背とスマホ首の姿勢になります

 

肩甲骨も外側にスライドして肩が前に出ることによって巻き肩と呼ばれる姿勢になっていきます

 

つまり骨盤が前に出る事によって様々な悪い姿勢パターンが生まれてしまいます

 

ロルフィングでは一つの姿勢に留まることを非常に嫌います。

なぜなら筋筋膜のコンディション(硬さ)は、伸びてる状態だろうが縮んでいる状態だろうが一箇所の状態で止まっていると悪くなってゆくからです。

 

筋筋膜のコンディションが悪化すると体の位置情報を正しく脳に伝達する能力が低下します。

 

これは一人で実感するのは非常に難しいのですが「力を出しづらい部位」、「どうやって力を入れていいのかがわからなくなる部位」が必ずと言っていいほど不良姿勢を持っている方には存在します。

 

そうなると、ある筋肉は過剰に使われる筋肉は力が出しづらくなり関節に対する負荷のアンバランスが生じます。

 

それは痛みとして現れるかもしれませんし痛みとして現れず長期間同じような負荷がかかり続け関節の変形として現れるかもしれません。

 

私たちの体は思ってる以上に簡単に劣化します。

難しい適切な手順を踏むと簡単に改善させることができます。

 

~筋筋膜の改善方法~

ではどうしたらよいのでしょうか。

それらの腰痛の予防としてもそうですし実際に今腰痛をお持ちの方もやることは同じです♪

 

手順としては筋筋膜のコンディション(硬さ)を改善していく必要があります。

 

筋筋膜の問題を取り扱うのがロルフィングです

筋筋膜のコンディション(硬さ)をよい状態に持っていく【知識と技術】を身につけるのがロルフィングです

 

基本的には、筋筋膜の状態を改善していくためには【持続的な圧刺激を加えていくと良い】と言われています。

 

ただし先ほどのようにどこかは力を入れやすくどこかは力を入れづらい部位が存在していますので腰痛の原因が腰ではないことが多々あります。

 

おそらくこのブログを読んでくださっている方も感じたことがあるかもしれませんが腰をマッサージしても一時的には良くなるが慢性化してしまっていて、一時的には良くなるけど症状が戻ってくる状態-整形外科に通っていてもなかなか治らない状態ですね。

 

私も以前はこの状態が腰と背中にありました。

学生時代、頑張って働いて手に入れたアルバイトの15万円を使って、整体に通い接骨院にも通い整形外科にも行きました

治療として行なってくださったことは背中や腰を直接マッサージでした

しかしそれで良くなることはありませんでした

1年通っても治らなかったのでおそらくそのまま継続していても治らないと判断し辞めてしまいました

 

その後ロルフィングと出会い身体全体の筋筋膜のコンディションを整えて頂いたおかげで背中の痛みと腰の痛みが良くなりました

 

腰痛は10段階中0になり背中の痛みは10段階2まで良くなりました

 

最後の背中の痛みのにはヨガをすることによって痛みがゼロになりました

 

他のブログでも書いているのですがロルフィングを受ける前はストレッチをすると痛みが出てしまいうまく伸びる感覚がありませんでした。

 

筋筋膜のコンディションが悪くなると先ほども書いたようにうまく体の状態を脳に伝えることができなくなります。

 

筋筋膜のコンディションが悪く、ストレッチに対する過剰な反射(伸張反射)が出ていた状態でした。

 

その状態では筋がリラックスできないので筋肉の適切な伸張が得られず筋肉の長さが改善することはありませんでした。

 

適切な評価のもと適切なアプローチを行うことで身体(痛みや柔軟性)は改善していきます。

 

腰の問題が足首から来ていたり首肩のこりがお腹から来ていたり人それぞれ評価の結果が変わってきます

そのため適切な評価なしではどういったアプローチがその人に合っているか等も判断することが非常に難しいです

 

しかし基本的には筋筋膜の硬くなっている部位に対して持続的な圧を加えれば良いので、ボールやフォームローラーを使って3分から5分ほど(痛み感が3/10くらいになるまで)持続的に圧を加えます

(持続圧が一番簡単な為)

 

筋筋膜の硬くなっている部分は痛みに対する受容器がとても敏感になっていますので当てるととても痛く感じます

 

つまり痛い部位が硬い部位です

 

その筋筋膜の硬さが不良姿勢を作り関節ストレスを増大させています

 

また筋筋膜の硬さが発痛物質を形成し、痛みや不快感凝りを形成しています

 

痛い部位を持続的にリリースしその後症状を見てみてくださいもし痛みが少しでも軽減している場合はその部位は腰痛に関連しているかもしれません

 

人の身体は相互に絡みあい複雑なシステムを形成していますそのために必要になってくるのが理学療法などの評価の知識です

 

まずははご自身でのの治療を試してみてください

もう一度書きます痛い部位が硬い部位です

 

そのようにして自分で治療を試してみてそれでもなかなか改善しない場合整形外科クリニック家当店のような保険は使えないけれどもしっかりとした見立てを建てられる場所を利用していただけると症状改善に一歩近づくのではないかなと思います

 

まずはその腰痛が本当に構造的問題なのかそれとも筋筋膜の問題なのかを判別する必要が事が第一です

 

筋筋膜の問題であれば改善は容易いです

もちろんどれほど症状を継続的に持っていたかにもよって改善期間は変わってきます

 

なぜなら、筋筋膜の硬さの問題は脳で作られているからです

 

筋筋膜に対する信号命令を送っている【脳】の状態を変えることを目的としたものがロルフィングです。

 

私のロルフィングの恩師(米国理学療法士&ロルファー)はそう教えてくれました。

 

私を含め、専門の方達は筋骨格系の問題だけではなく、脳の機能をしっかり把握するために運動制御理論や運動学習についてしっかり学びを深めていく必要があるのではないかなと思います。

 

今後とも辛い症状を「少しでも早く、少しでもより良く」改善していくために勤勉に学びを深めていけたらと思っております

 

本日も最後までご覧くださり本当にありがとうございました

 

もしなかなか改善しない腰痛や体の凝り、猫背などの姿勢にお悩みの方はお気軽にご相談下さいませ

 

いつかお会いできることを楽しみにしております

 

浦和姿勢改善Lab-ヨガ&ロルフィング-

Tatsu