【ヨガ哲学&脳科学的】やらなきゃいけないのにやれない時の対処法
人は誰しも、何か物事をやらなければいけないと自分で思っているのに、それに対して実行できない時があると思います。
心の底で、「やらなければいけない」とわかっているけれど、なかなか行動に移せない。
そして、やらなければやらないほど「焦り」や「不安」 が大きくなり、それをうまく実行に移せない「自分自身が嫌になる感覚」が出るのではないかと思います。
私もその一人です。
夏休みの宿題は最終日まで出来ないタイプでした。
確定申告も、とてもとても面倒に思うタイプです。笑
ヨガ哲学的に、その状態は「怠惰性の性質-タマス」が強くなっている状態です。
タマスが強くなっている時はヨガの立位のポーズを積極的に行なって筋肉を動かす事が有効とヨガでは言われています。
科学的にも、それが正しいことが立証されてきています。
例えば、
例えば、やる気を生み出すと言われる脳の部位は、「淡蒼球(たんそうきゅう)」という部分といわれており、身体を動かすことで、淡蒼球の活性化に繋がることが研究でわかっています。
また、中脳辺縁系の「側坐核」と言われる脳の部位が、モチベーションの向上に関連している事がわかっており、ドーパミンによって刺激されます。
ドーパミンの分泌調整はセロトニンが行っています。
セロトニンは今までもたくさん出てきたよに、精神安定剤のようなもので幸福物質でもあり、ノルアドレナリンやドーパミンの調節を担い、副交感神経を優位にさせる物質です。
セロトニンの分泌によって、「落ち着いた気持ち」や、ゆったりと「心地よい感覚」、「ゆとり」といった心理状態をを産んでくれます。
またノルアドレナリンはストレスに反応して分泌され、「怒り」や「不快感」を生みます。
その為「ストレスホルモン」とも呼ばれるのですが、ノルアドレナリンの抑制されすぎた状態も問題です。
なぜかと言うと、ノルアドレナリンの抑制は、「意欲/気力の低下」、「物事に対する関心の低下」、「気分の落ち込み」などの「うつ状態」を引き起こすからです。
ドーパミンの過剰な抑制も、ノルアドレナリンと同様に「意欲の低下」を生み出します。
そして「運動機能」や「学習機能」も同時に低下すると言われています。
逆にドーパミンが過剰に分泌されていると「過食症」やその他「依存症」などの一時的に過剰な快楽を得られる行為を求めるようになってしまいます。
【ドーパミンやノルアドレナリンのバランスを調節することが『やらなきゃいけないことをやる』為に必要なこと】です。
ドーパミンやノルアドレナリンのバランスを調節しているのがセロトニンなので.セロトニンの分泌を促すようにしましょう。
おそらく「やらなきゃいけないことがなかなかやれない時」は意欲が低下している時ですので、運動という行動を起こすのがが非常に難しいと思います。
頭がぼーっとしたり体が重く感じることがよくあるためです。
そんな時は5分間程、「深呼吸」を続けてみてください♬
片手をお腹においてらお腹の動きを感じながら呼吸を行います。
ゆっくりと呼吸を行うと『鼻先の空気の出入り』だったり『鼻先の呼吸の音』、もしくは、『空気が喉でかすれるような呼吸の音』を感じれると思います。
その「音」と、「お腹の動き」に意識を向けながらゆったり呼吸しましょう。
呼吸の秒数を整えたり無理に深く呼吸を行ったりする必要はありません。
気分が抑制されている時は、姿勢が猫背になり背中や胸周りの筋肉の筋緊張が強くなっている時ですので、深い呼吸を行うのがそもそも難しい状態だからです。
※情動姿勢相関関係
呼吸を少し続けていると、だんだんと肋骨が動いてゆき、胸や背中周りの筋肉の緊張が改善されていきます。
筋緊張が解除されていくと肋骨がしっかりと開くようになって行き、横隔膜がしっかり収縮し、肺に空気が入ってくるようになっていきます。
呼吸が「細く-長く-深く」なるにつれて気分の方も少しずつ改善していくのを体感されると思います。
理由としては、上に記載した通り、「セロトニンの分泌」によるものと、「背部筋緊張抑制」によるものです。
呼吸のような「リズミカルな運動」を「感じるだけでもセロトニンが分泌」されます。
さらに、呼吸によって肋骨と背骨の関節(肋椎関節)が動くようになり、その上を通っている脊柱起立筋などの背中の筋肉がほぐれて行きます。
背骨の真横を通っている脊柱起立筋の緊張は自律神経の問題-交感神経優位の状態を引き起こします。
交感神経が優位だと頭の中のおしゃべりが非常に多くなります。
「やらなきゃいけないとわかっていてもなかなか出来ない時」は「頭の中でのお喋り」が非常に多いのではないかと思います
特に出現しやすい思考パターンが「反芻思考」です
反芻思考とは、同じ考えが何度も頭によぎることで「うつ症状の危険サイン」とも言われています。
反芻思考が起こっている時は、交感神経が優位になっており、セロトニンの分泌量が落ちている可能性が高いので、まずは呼吸から適正化してみることをお勧めします。
過度な抑うつ状態だったり気分の落ち込みがある状態は深呼吸を行っても、吸いたくても吸えない状態だったり、そもそも深呼吸すら「やりたくない状態」になってしまうことがあります。
そういった状態になっている場合は、人の手を借りるのとをおすすめします。
呼吸の適正化のためにも筋緊張の改善が一番手っ取り早いです
呼吸の制限や気分が落ち込んでいる状態が続いていたり些細なことでイライラしてしまったり、感情の制御が少し難しくなっている時はロルフィングなどの筋膜リリースがお勧めです。
筋筋膜の硬さの改善を行い、姿勢と呼吸と筋膜のバランスを整え、根本的な思考パターンの改善/向上が可能です
もし気分の落ち込みやコントロールが難しい際は一度お気軽にご連絡くださいませ♪
少しでもお力添え出来そうであらば、精一杯サポートさせて頂きます🙇
まずはぜひご自身で、お腹に置いて、ゆったりと呼吸を味わってみてください♬
少しでも心が落ち着きやる気が回復されることを願っております♬
最後までお読みくださり本当にありがとうございました
皆様の心身の健康の向上心より願っております
呼吸と共にいることを忘れないようにしてみてください♬
浦和姿勢改善ラボ-ヨガ&ロルフィング-
Tatsu