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自律神経を整えるにはヨガがおすすめな理由

2022/01/19
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ヨガが自律神経に良い理由

 

今回はヨガが自律神経によい理由を記載して行こうかと思います

 

数回前のブログで自律神経について書いているのですが似た説明になってしまうのですが再度復習として記載していこうと思います

 

神経系の全体像として中枢神経は脳と脊髄に分類され末梢神経は体性神経と自律神経に分類されます

 

そして自律神経は交感神経と副交感神経に分類されます

 

交感神経は日中の活動で優位になり、副交感神経は夜間などの休息時間に優位となります

 

この交感神経が過度に優位となりら副交感神経が抑制された状態が長く続くことによって様々な症状が出てきます

 

病態としては「自律神経失調症」や「うつ病」「過敏性腸症候群」などが有名です

 

つまり交感神経が優位になり続けた状態に出現する病態です

 

また交感神経の優位な状態は視床下部の副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンを活性化させ、副腎皮質のホルモンであるコルチゾールなどのストレスホルモンと呼ばれる物質が血液中に分泌され、体の様々な部位に影響を及ぼします。

特に実感として感じやすいのが呼吸数の増加や、痛みを感じやすくなるといった状態です

 

精神面としても、交感神経優位の「常に戦うモード」なので休息したい時に、「したくてもできない状態」になってゆきます。

 

感情的にピリピリしたりイライラしやすくなり、将来の不安や過去の後悔などが「頭の中のお喋り」として、勝手に沸き起こってきます

 

つまりこういった感情的に安定しない状態はその環境に対する【反射】なのです

 

自律神経の働きを見てきたところで、次は「心の働き」と「自律神経の関係性」を「ヨガ哲学的視点」からシェアしていきたいと思います

 

これは個人的な見解になるのですが簡単にイライラしたり不安になったり後悔したりする理由は単純に交感神経が優位になっており、反射としてそのような状態になっているだけだと考えています。

 

人本来の人格や性格が、悪い感情を引き起こしているのではないと考えています

 

ヨガ哲学では、人本来の姿は「純粋性の塊」だと言っています。

 

ヨガ哲学では純粋性のことをサットヴァといいます。

ヨガ哲学では、そのサットヴァと、他の二つの性質が合わさることによって、様々な思考(心)が形成される考えられています。

 

他の二つの性質とは、

一つは怠惰性の性質-タマスです

もう一つは過活動性の性質-ラジャスです

 

「怠惰性質の性質-タマス」と「過活動性の性質-ラジャス」、二つのバランスが取れてくると」純粋性の性質-サットヴァ」が顔を出すようになってきます。

 

イメージとしては埃をかぶった宝石を綺麗にしていくようなイメージです。

 

ほこりが怠惰性の性質-タマスと、過活動性の性質-ラジャスです

宝石が純粋性の性質-ラジャスです

 

心は本来宝石のように美しく輝かしいものだとヨガ哲学では言われています。

 

個人的にその考えが非常に好きで、悪い思考が浮かんでくる時は怠惰性の性質、もしくは過活動性の性質が高まっている状態であり、本来の性質である、純粋性の性質が隠れてしまっている状態だと思っています。

 

実際に体が疲れていなかったり、心に落ち着きがあると、嫌なこともそんなに嫌に思わなかったりすると思います。

 

心にゆとりがある状態、つまりバランスが取れている状態では反射として起こる思考や心の状態も変わってくるのです。

 

自律神経的に言うと、副交感神経が優位の状態の方が心が落ち着いていますので嫌な思考が浮かんできづらいです。

 

しかし怠惰性の性質のように副交感神経が優位になりすぎてしまい堕落した生活状態もアンバランスを引き起こします。

 

どのみち堕落した生活は交感神経優位に繋がります。

身体的な活動はしていなくとも、その不動は筋緊張と筋筋膜の硬さを生み、筋緊張-筋筋膜の硬さは呼吸を制限し、浅い呼吸は交感神経を優位にし、最終的に心の活動が激しくなっていく為です。

 

適度な身体的活動は、セロトニンの分泌を促し、交感神経を優位にさせる「アドレナリン」や「ドーパミン」の過剰分泌を抑制してくれます。

 

動的安定性という言葉があるのですが、人の心や体、そして細胞を含めて、動物は動くことによって安定していきます。

生理学的には「恒常性(こうじょうせい)-ホメオスタシス」というものです。

 

「恒常性-ホメオスタシス」とは、人の体は一見、一定して安定してるように見えますが、体の中では、血液が流れ、酸素が運ばれ、エネルギーが産生され、さまざまな物質が相互に情報交換を行い、電気信号活動が起こり、ホルモン分泌なども起こっています。

それらによって、あたかも「安定しているように」見えるのです。

 

マクロレベルではなく、日常生活でも同じです。

堕落しすぎた生活や過度に働きすぎたり、頑張りすぎたりする生活は、心身の不安定性を生みます。

 

それは交感神経の優位な状態を引き起こし、副交感神経を抑制し、心が物事に対して過度に悪い反応をしてしまう傾向が生まれてしまいます。

 

ヨガでは数千年前からそういったことがずっと言われてきている点がすごいなと思います

 

ではここからどうしてヨガが自律神経のバランスを保つのに効果的なのかという点についてお話ししていきたいと思います。

 

ヨガの目的は、「安定した心を手に入れ、継続される幸福感を手に入れよう」というものです。

 

ヨガはもともとヒンドゥー教から生まれている宗派なので宗教的概念がとても多く含まれます。

 

どの宗教も決まって到達点は同じなのですがその到達点とは「継続される幸福感」です

 

何か物を手に入れて嬉しいという思いだったり、人と比較して自分が勝っているというような優越感ではなく、「今生きていること自体が嬉しい-楽しい-心地よい」と言った感覚です

 

その継続される幸福感を手に入れるためにヨガではそういった感情を生み出していると考えられている「心」(脳)をコントロールしたいと考えるのですが、どうやら心はコントロール出来るないものではない。というのが結論のようです。

 

ではどうやってその心をコントロールしに行くかと言うと、呼吸です。

 

深呼吸すると、心が少し落ち着しますよね。

細く長くゆったりとした、とても長い呼吸は心拍数を落ち着かせ、副交感神経を優位にします。

先ほども記載したとおり、副交感神経が優位になると、心にゆとりが生まれ、物事に対する過度な反応がなくなります。

 

そしていわゆる「動じない心」だったり「人と比較しない心」、「自分は自分」、「今が心地よい」というような感覚が生まれて行きます。

 

しかし呼吸がうまくできないときがあります。その理由は筋筋膜が硬くなっているからです。

 

ヨガが心身のアプローチ法として、他の宗教系などよりも優れているなと思う点は、「呼吸を行う前に運動を行う」という点です。

 

仏教の「禅」では、すぐに瞑想を開始します。少し前に流行ったマインドフルネス瞑想でも、基本的にはすぐに瞑想を開始します。

 

実際に私も1年半-ヨガのお寺で修行をして、毎日毎日2時間の瞑想を繰り返してきました。

その時に感じたことは、運動を行わない状態での瞑想はとても難易度が高かった。という気づきです。

 

運動無しでの瞑想は、始めた直後、心がそわそわする感覚をよく感じていました。

頭の中で「集中しなきゃ」という思考が浮かんで来ることが多々あり、深い瞑想状態に入ることが難しかったです。

 

逆にヨガのポーズを行った後に行う呼吸法はとても心地よい感覚を与えてくれました。

呼吸をするのが心地よい状態

胸郭が広がる感覚が心地よい状態

頭がだんだんと落ち着いていくのが心地よい状態、そういった感覚です

 

その後に行う一点集中の瞑想はとても高い集中力を与えてくれました。

しかもそれは集中しようと思って行うのではなく、勝手に集中できる状態を提供してくれました。

 

ヨガのアプローチはとてもシステマチックです。

心をコントロールするために自律神経をコントロールしようとします。

その自律神経をコントロールするために呼吸をコントロールしようとします。

その呼吸をコントロールするために「筋筋膜の硬さ-緊張状態」をコントロールしようとします。

 

「筋筋膜の硬さや緊張状態」をコントロールのために、ゆったりと筋肉を伸ばしながら深い呼吸を行うというのがヨガのアプローチです。

これをアーサナと言います。

現代的に行われている早い動きとは若干異なりますね。

伝統的なヨガは、一つのポーズを出来るだけ長く保持させます。

生理学的にも、「長い時間の伸張刺激」が、筋筋膜の緊張や長さの改善に役立つことがわかっています。

 

つまりヨガとは、そもそも体を健康にしようというものではなく、心の健康(自律神経の良い状態)を得るために体の健康(筋筋膜の改善)が必要不可欠と判断し、介入が簡単な身体の方からアプローチしていく。というシステムです。

 

実際にこれは現代的に行われているリハビリテーションの過程です。

 

問題のある部分の筋筋膜の硬さや緊張状態を抑制し、動きが減少している部分の動きを活性化させ、正しく呼吸が行えるようにしていきます。

 

正しく呼吸ができると「腹腔内圧」が高まり、関節へのストレスが減少し、自然と理想的な良い姿勢になって行きます。

 

そして「姿勢と感情」は結びついていますので、自然と胸が張れた姿勢は良い気分を生み出し、落ち着いた心と自信を与えてくれます。

 

良い姿勢での呼吸は更なる深い呼吸を生み出し副交感神経をさらに優位にさせ、「動揺しづらい心」だったり「落ち着いた心」にしてくれ、「心地よい感覚-充足感」を与えてくれます。

 

実はこれはロルフィングの考えでもあります。

 

理学療法のアプローチはどちらかと言うと身体構造物に対するアプローチなので心身への考えは少ないのかもしれないですが、ロルフィングは感情面も治療の対象として含んでいるため呼吸をとても重要視します。

 

実は、ロルフィングの創始者であるアイダ・ロルフ博士はロルフィングに「ヨガの哲学体系」も取り入れています。

これは私の感想ではなく米国にあるロルフィングの学校で教えて頂いたことです。

 

ヨガもロルフィングも目指すところは同じです。

筋筋膜の状態を良くし、呼吸を解放し、姿勢が良くなることで副交感神経が優位になります。

それによって自然と自律神経のバランスが改善され、痛みや凝り、張り感などの不快感改善だけでなく、心も楽になっていきます。

 

そういった包括的なアプローチがヨガとロルフィングに共通している点です。

 

私はそれらによって人生に対する姿勢が大きく変わったので、今それらを提供できていることが非常に幸せです。

 

もし自律神経の症状で悩んでいる方がいらっしゃいましたら是非ヨガを学んでみることをお勧めいたします。

 

大きな変化は、ゆっくりと現れます。

焦ってはいけません。

ひとつずつ着実に学んでいくことをお勧めします。

 

ここまで読んでくださった方に、一つプレゼントしたいと思います。

「呼吸の開放」を行うストレッチです。

 

下の写真のように体の前で手を組み大きな輪を作ります。

そしてみぞおちを後ろにシフトさせ背中を丸めましょう。

その状態で体を片側に倒してみてください。

 

すると片側の肩甲骨内側が伸びると思います。

その伸びている部分に対して、呼吸を入れるようなイメージで吸ってみてください。

おそらく背中、もしくは肋骨が広がる感を得られると思います。

そこでゆっくりと5回呼吸してみてください

 

その後、体を元の状態に戻し一度深呼吸してみましょう。

おそらく今ストレッチした部位に空気が入りやすい感覚が出ると思います。

そして、吸いやすい覚が出ると思います

 

反対側も行ってみましょう

体の前で手を組んで、大きな輪を作り、背中を丸めます。

片側に身体を倒し、手を前の方にぐっと伸ばし、再度背中を丸め、先程と反対側に側屈します。

肩甲骨の内側が伸びます。

 

そしてまた元の状態に戻し再度深呼吸してみてください。

おそらく皆さんが普段行なっている呼吸とはまた違った感覚が出るのではないでしょうか

 

息長くゆっくり吸える状態です。

 

そのまま背中側に空気を入れるようなイメージで5回呼吸してみます。

 

さて、今の心の状態はいかがでしょうか。

おそらく少し落ち着いた感覚が出るのではないでしょうか。

 

今行っていただいたのは、先ほども記載した通りの、「問題のある部分に対してアプローチし、呼吸を解放し姿勢を整えた状態」です。

その状態での呼吸はあなたの心を落ち着かせてくれます。

 

この交感神経と副交感神経のスイッチングが上手にできるようになってくると、荒ぶった感情に惑わされることが少なくなって行きます。

 

私は個人的に、このスイッチングの技術も悟りの一種だと考えています。

 

ある程度思ったように思考や感情、そして体 の状態を扱えるようになっていくと、日々がとても活き活きして、楽しいものになって行きます。

 

最終的には「今生きていてとても楽しい」「とても気持ち良い」「とても心地よい」そういった感覚が現れていきます。

 

自律神経が整った状態がそう言った境地となります。

 

ぜひ日常の中にヨガを取り入れていただけると、より良いのではないかなと思います♫

 

もし心や体のことでお悩みの際はお気軽にご連絡いただけると嬉しいです

 

あなたの心と体の健康の向上を心より願っております

 

最後までお読みくださり本当にありがとうございました

 

浦和姿勢改善Lab-ヨガ&ロルフィング-

Tatsu